笠木峠から矢立へ
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このページでは、高野山の表参道、「高野山町石道」のうち、笠木峠から矢立(花坂)までの区間についてごご案内します。
笠木峠を過ぎると、国道と交差する矢立までは雑木林の中の下り道となります。距離は3キロメートル、約50分の道のりです。
三里石
雑木林を抜けると72町石があり、その奥に三里石が立っています。慈尊院から108町。およそ11.8キロメートルです。
地蔵堂(矢立)
坂を下りきると、車道と交差します。旧高野山道路(国道370号)と西高野街道(国道480号)との合流地点・花坂交差点もすぐそばです。
車道沿いに60町石があり、その手前にある階段を登ると地蔵堂があります。地蔵堂には、空海がこの地の平和と村人の健康を祈願して彫ったという「矢立砂捏地蔵(やたてすなこねじぞう)」が鎮座しています。。欲張らずに心を込めてお祈りすると幸せがやってくる「幸せの地蔵さん」だそうです。
矢立茶屋
車道を横断すると、ログハウスのような外観の茶屋「矢立茶屋(やたてちゃや)」があります。慈尊院から大門までの町石道では唯一、食べ物や飲み物が買える場所です。
「お茶 まっ茶 やきもち」と書かれていますが、ここの名物は炭火で焼いた焼き餅です。焼き餅が105円、抹茶と餅2個のセットで525円。白餅とよもぎ餅があります。
店内で、自分で火にあぶって食べることもできます。あっさりした甘さの小豆あんが入っていて、炭火で香ばしく焼いています。硬めの餅に、米粉をまぶしています。
店の入り口には、素材のもち米が飾られています。店主一家が棚田に高野山の水を引き込み、自分たちで育てているコメです。ねばりけのある米をキネでつき、添加物や防腐剤なしで仕上げた秘伝の味、だそうです。お茶も、この辺りの自然水が使われています。
この辺り(花坂)は、町石道や西高野街道など高野山参詣道の合流地点であるため、かつては宿場町として栄えた場所です。
矢立茶屋
営業時間 10:00~17:00 (火曜定休)
和歌山県伊都郡高野町花坂 618
TEL 0736(56)5033
近くにはトイレもあります。