京都から高野山への直行バス-京都高野山線の路線・乗り場地図-

高野山に行く交通手段は、車や鉄道などさまざまなアクセス方法がありますが、京都からだと高速バスでも直行できます。 近年、「世界遺産と世界遺産を結ぶ直行バス」が増えていますが、高野山でも、世界遺産同士である京都や熊野三山などを結ぶ直行の急行バスが開通しているのです。 高速バスを利用するメリットは、いったんバスに乗ってしまえば、山上の大門や奥の院まで乗り継ぎなしで行けること。鉄道の風情や車の自由度も魅力的ですが、利便性で考えれば、出発地次第では高速バスも有力な選択肢に入ります。

京都~高野山の直行バス

まずは、京都駅から高野山の大門・奥の院に直行する高速バスについてご案内します。 京阪バスと南海りんかんバスが運行する高速バス「京都高野山線」です。所要時間は約2時間半です。 もともと、鉄道の乗り継ぎなどが不安な外国人観光客が主なターゲットだったようですが、日本人にとっても便利なので人気が高まったようです。

京都~高野山の直行バスルート

原則として一日一往復。往路は京都駅を9時20分に出発し、大門南南駐車場には11時45分、奥の院前には11時55分ごろに到着します。 帰路は奥の院を17時10分、大門南駐車場を17時20分に出発し、京都には19時45分着です。 つまり、京都から高野山まで日帰りで往復し、高野山で5時間ほど滞在することもできてしまうのです。 秋などのシーズン中は増便も予定されています。

京都駅の乗り場は、南側の八条口です。

京都駅の直通バス乗り場

駅から八条通りを挟んで南東側の「ホテル京阪京都グランデ」の前にある「H2のりば・おりば」で、乗車券の発売所もここにあります。

途中にも、このバスに乗ることができるポイントがあります。第二京阪道路の京田辺PAにある「高速京田辺」乗り場です。

「高速京田辺」バス乗り場

このバス停は関西空港や、東京や成田空港、長野、静岡からの夜行バスなども発着する高速バスのハブとなっています。 電車で行く場合は、350メートルほど離れた場所にJR片町線(学研都市線)の松井山手駅があります。 京都から高野山への往路のバスは9時40分ごろ、復路は19時25分ごろに停まります(2021年の運行ダイヤ)。

高野山でこの直行バスに乗降できる場所は、西端の少し南にある「大門南駐車場」と東端の「奥の院前」です。

高野山内の高速バス停留所

どちらも山内を走る路線バス「南海りんかんバス(Zue Maps)」の主要路線の起点になっています。上の地図では、高速バスのルートを赤、路線バスのルートをオレンジで表示しています。 初めて高野山に行く場合で、主要な見どころを日帰り(または一泊二日などで)見て回る場合は、先に停車する「大門南駐車場」で下車して、西から東に向かって観光・参拝し、「奥の院前」で帰りのバスに乗るのが代表的なプランです。 高野山観光モデルコース(Zue Maps)のページもご参照ください。電車やケーブルで高野山に行く場合を前提にしていますが、大門からのルートは同じです。

京都~高野山の直通バス「京都高野山線」の運賃は、京都発着で片道2500円、往復4500円。高速京田辺発着で片道2200円、往復3960円となっています。子どもは半額で、帰りのチケットは、往路に乗車してから10日間有効です。 運賃は、鉄道を乗り継ぐケースとほとんど変わりませんが、所要時間はかなり短縮できます(新幹線を利用しない場合)。 このバスに乗るために京都に行くほどのメリットはありませんが、京都が出発地だったり、京都にも立ち寄る場合、京田辺で夜行バスと乗り継ぐ場合は、有力な選択肢になるでしょう。 500円の加算で、山内の路線バスの2日フリー乗車券も買えます。 予約は京阪高速バス予約センターで1ヶ月前から受付しています。 TEL: 075-661-8200(9:00~19:00)

関西空港~高野山の直行バス

「関西国際空港・高野山線」というリムジンバスもあります。こちらは秋のシーズンに運行再開が予定されています。 一日一往復で、運賃は大人2000円。所要時間は約105分です。

熊野~高野山の聖地巡礼バス

同じ「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている熊野三山の熊野本宮大社と高野山を結ぶ直行バスです。 紀伊山地の山間部を、4時間半かけて縦断します。運行はシーズン中の限定で、一日一往復です。

橋本~丹生都比売神社~高野山を結ぶバス

「高野山麓 世界遺産アクセスバス」と呼ばれる急行バスです。 橋本は高野山の麓に近い交通の要所で、大阪や和歌山、奈良方面への鉄道が通っています。 それだけなら南海高野線に乗るのとあまり変わらないですが、このバスのポイントは丹生都比売神社を経由することです。 こちらも世界遺産に登録されており、高野山の信仰の歴史を知る上で欠かせない神社です。高野山を原点からたどってみたいけれど、高野山町石道を歩くほどの余裕はないという方は、このバスを利用すると効率よく回れます。